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この仕事に挑むのではなく、この仕事で挑む

 
環境に優しいことをする仕事がしたいと思い始めたのが、高校の進路を考えるときでした。
環境問題や省エネ、省資源などの言葉を知ったのは、小学校の時の図書館で見た本でした。
子供心に、石油埋蔵量30年との表記に不安感を煽られ、そういった問題が将来何をしても関わってくるだろうと思い、悶々としておりました。
もともと風景画や静物画を描くのが好きで画家を夢見ましたが、もっと社会に直接関わる仕事がしたいと思いました。そこで建築業界は全業界の中で二酸化炭素を排出する割合が1/3もあること知りました。建築の仕事で何が自分に向いているかを考えて、設計の道を選びました。
 
ただ単に環境にやさしい建築では、合理的な経済活動や、住みよい暮らしと反することも出てきます。
しかし、地域風土や自然の能力を引き出して空間に注ぐことで、心身共に健康的に暮らすことに繋がるのではないでしょうか。

 

建物の配置と向き。

庇や窓の位置とサイズの効果的な計画。

漆喰や珪藻土、無垢の木材などによる調湿・空気清浄効果。

季節や時間、温度による気流の変化。

色々策を練ることは多いです。

換気扇ひとつ取っても種類と位置で効果は変わっていきます。

 

建物の外観・表情は、人と同じで内部からにじみ出てくるものに魅力があると考えます。それだけ内部の計画が大事と考えます。

外見が時と共に品を落としていくか、それとも味が出てくるかの差もあり得ます。

また、ハイテクとローテクをうまく組み合わせて合理的な建築ができたらよいと思っております。

 

このような建築が街並みや、地域環境を形成していくことでより良い未来に歩み、営んでいけたら...

 

設計者という立場で挑んで参りたいです。

 

宮崎環境建築設計事務所 宮崎 達也