世羅本郷の家 改修工事


 

                 
       
           
増築を繰り返した住まいは動線が長い。
娘家族が同居してくれることとなり、これをきっかけに、娘家族との関係・住み分けと、訪れつつある第2の人生に向けた自立性と介助しやすさのある家を考えることとなりました。また、週に1回ほど、妻の要介護者の母を向かえて、ひと時を一緒に楽しめる家にしたいと考えました。
伝統的な家に習って、最も機能的な位置にある仏間。一方で最も長時間滞在する居間は奥に追いやられていました。ご家族の英断により元仏間を居間に改修。
居間が道路側の前庭に面する位置とし、主人の趣味である庭いじりを最大限発揮して自ら庭を作り直しました。遊べて、楽しめる庭として、水があちこちで流れるようしたり、石の配置を変えたり。また、廃棄予定だったシロッコファンのファンを使って小さな水車。結果、前庭を通じた地域の人々とのコミュニケーションが時間を問わず生まれております。
バリアフリー化は当然ながら、動線の短縮、動線の周回(車椅子が転回しなくて良い)、人感センサー付きの照明や換気扇、トイレの介助スペースの確保、居間から寝室がさりげなく見守れる間取り改修などを行いました。
施主の感想「低予算でも、ちょっと間取りを工夫することで生活は変えられる」
 
用途    個人住宅
構造    木造
階数    2階
※ノーマライゼーション住宅財団助成事業入選
 
 
 

レチンA